長年親しまれてきたドコモの3Gサービス「FOMA」および「iモード」が、いよいよ今月、2026年3月31日をもって終了します。
「そのまま放置すると電話番号が消滅してしまう」という重大なリスクがありますので、たとえ「ガラケーのままでいい」と思われた場合でも、一度はドコモショップに足を運ぶ必要があります。また、一部のスマホでも電話が繋がらなくなるので注意が必要です。これらの点については、別記事で詳しく解説しましたのでご覧ください。
本記事では、
「じゃあ、具体的に何に乗り換えればいいの?」
「スマホにすると高くなる?」
「機種代は払いたくない」
「もしかして、他社に乗り換えた方が良い!?」
とお悩みの方へ向け、FOMAユーザーが選ぶべき「4つの選択肢」を徹底比較します。
今月を逃すと手遅れになります。あなたやご家族にぴったりの選択肢を見つけて、今すぐ行動しましょう!
FOMAユーザーが選べる「4つの選択肢」
FOMA終了に伴う乗り換え先、まとめると以下の4つになるのではないかと思います。
- ドコモのままスマホデビューする(手続きを楽に済ませたい人向け)
- ドコモのまま「4G対応ガラケー」にする(「ガラケーのままがいい」方向け)
- auやソフトバンク系へ乗り換える(最新の高性能スマホがタダ同然で手に入る可能性)
- 楽天モバイルへ乗り換える(別格の安さと、究極のかけ放題が欲しい方向け)
それぞれのメリット・デメリットと具体的な料金を解説します。
選択肢1:ドコモのまま「スマホデビュー」する
「携帯の手続きは面倒」「家族もみんなドコモを使っている」という方に一番安心なのが、そのままドコモでスマホに切り替える方法です。
① 連絡手段がメインの方向け:「はじめてスマホプラン」
FOMAからの移行のみ選べる特権プラン スマホ(らくらくスマートフォンやiPhoneなど)に変更する方だけが申し込める特権プランです。毎月の支払いを「dカード」に設定した場合、最初の1年間は月額1,078円(税込)、2年目以降も1,628円(税込)という破格で利用できます。 (※口座振替や別のカードで支払う場合は、1年目1,265円、2年目以降1,815円となります)。 (※新規契約や通常の機種変更では、このプランは選択できません。)


毎月1GBのデータ量に「5分以内の国内通話無料」がコミコミになっているため、LINEや短時間の連絡がメインの方であれば、このプランでとりあえず格安でスマホデビューできます。
メリット
スマホにしては安い月額料金。そして、面倒な乗り換え手続き(MNP)が不要です。家族間通話無料などの「家族割」環境がそのまま維持でき、ドコモショップのスマホ教室など手厚いサポートが受けられます。 (※はじめてスマホプラン自体の月額料金は、すでに最安値のため家族割でこれ以上安くはなりません。家族間通話無料の対象にはなります。)
デメリット
- 割安で買える機種がかぎられる ドコモでもFOMAからの機種変更であれば、スマホを「一括1円」や大幅割引で買うことができます。ただし、安く買えるのは「らくらくスマートフォン」や「AQUOS、arrowsなどの低価格帯のスマホ」が中心です。
- 5分以上の通話は割高になる 5分以上の通話が多い場合は、かけ放題オプション(月額1,100円)を追加しないと、通話料が割高になります。
- Wi-Fi環境が無い方はデータ量が足りなくなる データ量は1GBしかないので、自宅にWi-Fi環境がない方は、アプリやシステムのアップデートだけで容量をオーバーしてしまい、通信制限(激遅)がかかってしまいます。
② 動画やネットをよく見る方向け:「通常のスマホプラン」
「1GBでは足りない」「動画を見たい」という方は、現在ドコモが提供している通常のスマホプラン(データ量が選べる「ドコモ mini」や、無制限の「ドコモ MAX」など)を選ぶことになります。
- メリット:毎月のデータ量(4GBや10GB、無制限など)を確保できるため、Wi-Fiがない環境でも通信制限を気にせずスマホを利用できます。
- デメリット:ガラケー時代に比べて、月額料金が高くなります。例えば「ドコモ mini(4GB)」にかけ放題をつけると、光回線等のセット割がない場合、毎月の支払いが数千円単位になります。もしこの料金帯を許容できるのであれば、料金自体は後述する他社(サブブランド等)へ乗り換えた方が安くなる場合が多いです。
選択肢2:ドコモのまま「4G対応ガラケー(ガラホ)」にする
「とにかく今のままがいい」「どうしてもタッチパネルは嫌」「仕事の通話専用だからネットはいらない」という方は、無理にスマホにする必要はありません。
これまで通りの二つ折りケータイ、料金は「ケータイプラン」
見た目やボタンの操作感は従来の二つ折りガラケーと同じで、中身の電波だけが新しい4G(Xi)に対応した「ガラホ」が存在します。


※2026年3月現在
ドコモの「ケータイプラン」なら月額1,507円(税込)で維持でき、FOMAからの移行であれば機種代金も実質0円〜数千円と大幅割引で手に入ります。


メリットとデメリット
- メリット:操作を新しく覚える必要がありません。また、ドコモメール(@docomo.ne.jp)や家族間無料通話が、これまでと全く同じように使えます。
- デメリット:データ通信量が月間100MBしかないため、ネットはドコモメールぐらいしかできません。あくまで「電話とメール専用」と割り切る必要があります。
また端末も、あくまで「最新のガラケー」と同等の機能なので、LINEなどはできません。
選択肢3:他社(auやソフトバンク系)へ乗り換える
ドコモというブランドにこだわりがなく、「どうせ変えるなら、一番良いスマホを一番安く手に入れたい!」という方には、他社への乗り換え(MNP)も有力な選択肢です。
二度とはこないボーナスタイム「3G乗り換えキャンペーン」
現在、auやソフトバンクの3G回線はすでに終了しています。つまり、現在日本で3Gを使っているのは「ドコモのFOMAユーザーだけ」なのです。各社はこの最後のFOMAユーザーを自社に引き抜くため、採算度外視の「3G乗り換えキャンペーン」を展開しています。
現在(2026年3月時点)、以下のような大きな割引が実施されています。
- au「3Gとりかえ割 / 3Gとりかえ割プラス」
UQモバイル「3Gとりかえ割 / 3Gとりかえ割プラス」
対象機種が一括購入で大幅割引されます。例えば、最新の「iPhone 16e(128GB)」が一括50円、「Google Pixel 9a」が一括250円、シニア向けの「らくらくスマートフォン Lite」までもが一括350円で提供されています。 - ソフトバンク「3G買い替えキャンペーン」
ワイモバイル「3Gケータイのりかえキャンペーン」
こちらもFOMAからの乗り換え(MNP)で機種代金が大幅割引(または無料)になります。大人気の「Google Pixel 9a」が一括1円になるほか、過去には「iPhone 14 Pro(認定中古品)」が一括0円で放出されるなど、信じられない価格設定になっています。
通信料金もサブブランドなら安く抑えられる
端末が安いだけでなく、ワイモバイルやUQモバイルといった「サブブランド」を選べば、月に数GBのデータ量と通話オプションをつけても月額3,000円前後に収まることが多く、ドコモの通常プラン(ドコモ mini等)を利用するよりも毎月の通信費自体が安くなるケースが多いです。
また、ご家族がすでにauやソフトバンク系を利用している場合、そちらに合わせて家族割を適用させるのも有効な手段です。
【超重要】初心者の方は必読! 「他社乗り換えの4つの注意点」
端末がタダ同然で手に入り、月額料金も安いという夢のような話ですが、FOMAから他社へ乗り換える際には、初心者がつまずきやすい以下の注意点があります。手続き前に必ず確認してください。
① ドコモメール(@docomo.ne.jp)は使えなくなる
他社に乗り換えると、これまで使っていたドコモのメールアドレスは基本的に消滅します。もしそのまま他社でもドコモメールを使い続けたい場合は、「ドコモメール持ち運び(月額330円/税込)」という有料サービスを、乗り換えから31日以内に申し込む必要があります。これを機に、無料で使えるGmailやYahoo!メールなどに移行することをおすすめします。
②「FOMAを使っている証明書」の提出が必要
1円や50円といった異常な割引を受けるためには、「本当に今ドコモの3G(FOMA)を使っているか」の証明が求められます。他社ショップに行く際やオンラインで申し込む際には、FOMAの電話番号とプラン名(タイプSSなど)が記載された「紙の請求書」や「Web請求書の画面」を必ず用意してください。
③ 電話帳や写真のデータ移行は「自分」でやる必要がある
ドコモから他社へ移る場合、新しい会社の店員さんが古いガラケーからのデータ移行を無料で手伝ってくれるとは限りません(有料サポートになるか、断られることが多いです)。ガラケー内にある大切な電話帳や写真は、事前にmicroSDカードに移しておくか、乗り換え前にドコモショップにある専用端末(DOCOPY)を使って移す準備をしておきましょう。
④ 月末ギリギリの乗り換えは「自動解約」の危険がある
FOMAは2026年3月31日で終了します。もし3月30日などの月末ギリギリに他社への乗り換え(MNP)を申し込んだ場合、審査や新しいSIMカードの郵送に日数がかかり、開通する前に4月1日を迎えてドコモが強制解約され、電話番号が消滅してしまう危険性があります。他社への乗り換えは、今すぐ(遅くとも3月中旬までに)余裕を持って行ってください。
選択肢4:楽天モバイルへ乗り換える
「とにかく通信料金や通話料金を抑えたい」「ネットもたくさん使いたい」という方には、楽天モバイル(Rakuten最強プラン)という選択肢もあります。
他社とは大きく異なる、楽天モバイルのメリット
- データ無制限でも圧倒的に安い:楽天モバイルの最大の特徴は、使ったデータ量に応じて料金が変わるワンプランであることです。3GBまでは月額1,078円(税込)、どれだけ使っても(無制限)上限は月額3,278円(税込)でストップします。他社の無制限プランが月額7,000円以上することを考えると、破格の設定です。
- なぜここまで安いのか?:この安さには理由があります。楽天モバイルは後発のキャリアとしてシェアを拡大するための戦略的な価格設定にしているほか、独自の「完全仮想化ネットワーク」という技術を用いて基地局の建設・運用コストを大幅に削減しているため、低価格での提供が実現できています。
- 通話料の負担減:専用アプリ「Rakuten Link」を使用することで、国内通話が原則として無料でかけ放題になります。長電話が多いガラケーユーザーにとって大きなメリットです。
- シニア向けの料金体系:65歳以上の方であれば「最強シニアプログラム」が適用される場合があり、ポイント還元を含めると、毎月3GBまでの利用+無料通話が実質月額858円(税込)という非常に抑えた料金で維持できる仕組みがあります。


デメリット・注意点
つながりにくい場所がある
料金面では非常に優秀な楽天モバイルですが、長年ドコモ(FOMA)の安定した電波を使ってきた方が乗り換える場合、以下の「つながりやすさ」に関する違いを理解しておく必要があります。
楽天モバイルは、障害物を回り込んで届きやすい電波(いわゆる「プラチナバンド」)の割り当てを獲得したのが近年(2023年秋)であり、まだ他社のように全国津々浦々まで整備が行き届いているわけではありません。auの電波(パートナー回線)を借りてカバーしているエリアもありますが、以下のような場所では、ドコモに比べて電波が弱くなったり、圏外になったりする可能性が高くなります。
- 地下鉄の駅間や、地下街の奥まった場所
- コンクリートで囲まれた大きな建物(デパートや病院など)の中心部や高層階
- 都心部から離れた山間部やキャンプ場など
「多少電波が入りにくい場所があっても、とにかく毎月の料金を安くしたい」と割り切れる方には最強の選択肢ですが、「いつでもどこでも確実に繋がらないと困る・不安だ」という方は、ドコモのままにするか、au・ソフトバンク系(選択肢1〜3)を選んだ方が安心と言えます。
他社への乗り換えと共通する3つの注意点
電波の点以外にも、ドコモから楽天モバイルへ移行する際には、先ほどの「選択肢3(auやソフトバンク系)」で解説した内容と共通する注意点があります。
- ドコモメールの消失:有料の「持ち運びサービス(月額330円/税込)」を申し込まない限り、これまで使っていた「@docomo.ne.jp」のアドレスは使えなくなります。
- データ移行の手間:電話帳や写真のデータ移行は、基本的にご自身で行う必要があります(店舗では有料サポートになる場合が多いです)。事前にSDカード等を使って準備をしておきましょう。
- 月末ギリギリの手続きは危険:乗り換え手続き(MNP)に日数がかかり、楽天モバイルが開通する前に4月1日を迎えてしまうと、ドコモが強制解約され電話番号が消滅してしまいます。遅くとも3月中旬までに余裕を持って行ってください。
※なお、楽天モバイルの場合はauやソフトバンクのような「3G限定の特別割引」ではなく、通常の乗り換えキャンペーンを利用することになります。そのため、選択肢3で挙げたような「FOMAを使っていることの証明書(請求書など)」は必要ありません。
混雑・品切れを避け、はやめに移行手続きを
FOMA終了の2026年3月末が迫るにつれ、携帯ショップや家電量販店が混雑しやすくなっています。
特に、無料や低価格で提供されている移行向けの端末(スマホ・ガラホともに)は、駆け込み需要によって在庫が少なくなる傾向にあります。「月末でいい」と先延ばしにすると、希望の機種が選べなかったり、最悪の場合は期限に間に合わず自動解約となってしまう恐れがあります。
ドコモからの案内が届いている方は、早めにショップでの相談や手続きの予約を取ることをおすすめします。ご自身に合った乗り換え先を選び、安心して4月以降を迎えられるようにご準備ください。
(※放置した場合の自動解約のリスクについては、当サイトの別記事もあわせてご覧ください)


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